和牛のことどれくらい知っている?種類・保管方法・美味しく味わうコツなど和牛に関する雑学をご紹介!

当サイトでは和牛に関して基本的なことをまとめています。
具体的にどんなものなのか、種類や保存方法・おいしく食べるポイントなどを紹介しているため、肉を食べたいと思っている人の役に立つ情報が多いです。
また、人気の高い近江牛のおいしい物の見分け方や、日本三大といわれている牛肉に対しての評価などをも理解するポイントとなります。
安心して利用できるコツなどをも紹介しているため、これから食べる時や選ぶときの参考にしてください。
和牛のことどれくらい知っている?種類・保管方法・美味しく味わうコツなど和牛に関する雑学をご紹介!
和牛とは日本在来種と海外の牛とを交配して作られた物とされています。
食肉牛のみ呼ばれる名称で、意外なことに遺伝子が一致していれば海外で生産されたものも当てはまるのも特徴の一つです。
黒毛和種・褐毛和種・日本短角種・無角和種の4種存在し、そのうちの9割が黒毛和種となります。
保存方法はなるべくラップに包んで密封できる容器に入れ、冷蔵・冷凍保存が基本です。
おいしく食べるコツは余熱を利用することで、和牛に火を入れてある程度焼き色が付いたら火を止め、牛肉のうまみを引き出します。
そもそも和牛とは?どのようなお肉を指すのか?
和牛と言われた時、皆さんはどんな肉を思い浮かべますか。
日本国内で飼育、生産された牛肉を全て和牛と呼ぶと思っていたらそれは間違いなんです。
和牛は厳密に決められた定義が存在しています。
和牛とは。
日本の在来種をもとにして飼育されている牛を指します。
その種類は現在、黒毛と褐毛、無角と日本短角種の4種類のみです。
黒毛は約90%のシェアを占めていて、神戸牛や宮崎牛など有名どころは全てここに所属しています。
小ぶりで脂が乗っているのが特徴的です。
褐毛は名前の通り赤みのある牛で、実際に赤みの多いお肉になっています。
そのことからダイエッターさんからの支持率が高いです。
無角は稀少品種で1ヶ月に3頭前後しか市場に出回りません。
こちらも赤みが多く上質な肉質が人気です。
日本短角種は放牧飼育が主流で、最も大きく育つ牛です。
こちらも赤身が多いと言われています。
この意味を理解しておくとよりお肉を美味しくいただけることでしょう。
和牛として定められている品種は全部で4種類ある
和牛と定められた品種は現在のところ、黒毛和種・褐毛和種・日本短角種・無角和種の4種類が存在します。
どの種類も和牛に変わりありませんが、日本の市場で販売されている品種は黒毛和種が9割を超えており、和牛の代名詞と言っても過言ではありません。
肉牛として優れた遺伝的資質を持つ品種で、筋肉と脂肪が交雑した「サシ」ができるのが特徴です。
きめ細かい質感で舌触りが良く、柔らかくまろやかな脂肪の味わいが魅力と言えます。
生肉の見た目は肉のピンクと脂肪の白がマーブルとなり、霜降り肉とも呼ばれています。
和牛のほかの品種は、赤みが多く肉質が粗い場合があるものの、育てやすいなどの特徴があります。
褐毛和種は性質が穏やかで育てやすく、日本短角種も寒さに強いというメリットが存在します。
無角和種は早く育つ上に大型なので、多くの肉を取ることが可能です。
これまでは霜降り肉の需要の高さから育成数が少なかった品種ですが、近年の健康ブームで赤身肉の需要が増加し、人気が高まってきています。
和牛と海外産の牛肉との違いとは?
和牛と海外産の牛肉との違いですが、一言でいうと肉質です。
これはその国でどのような肉が喜ばれるか、おいしいと感じる人が多いかに大きく左右されるのですが、海外では一般的に赤身が多い肉が良いとされます。
つまり脂身がほとんどないか、あってもわずかであったり、あるいは一部分に偏っていたりします。
食べ応えはありますが決して嚙み切りやすいとは言えませんし、単に硬いと思えることも多いです。
これに対して和牛は、赤身の肉の中に適度に脂身が入っています。
このため非常に食感が良く、口の中でとろけるような柔らかさが得られるのもこの点が理由です。
もちろん、これはどのような肉がおいしいと感じられるかの差にもよるわけで、全世界的に言ってどちらかがレベルが高いといったものではありません。
脂が適度に入った和牛は、日本では美味と感じる人が多いわけですが、海外の人から見ると食べ応えが無いとか、あまりにも柔らかすぎるというイメージを持つ人もいます。
和牛をお取り寄せするならばどこの産地がおすすめか?
日本の和食とは世界の無形文化遺産に認定されるほど優れてい食文化と言えます。
どの料理や食材も繊細な味わいが特徴的であり、他の国にこれほどまでに繊細で手の込んだものはありません。
中でも最近注目されているのは、日本の食文化を大法する和牛です。
和牛はさしの入り方が独特で、霜降りと言われるのが日本の牛肉の特徴です。
差しが入っていることで、とろけるような柔らかさも特徴的です。
舌にのせると脂が勝手に融解し、口の中一杯に甘みが広がります。
もしこうした上質なお肉を味わいたければお取り寄せがお勧めです。
日本列島津々浦々、都道府県ごとに上質な和牛があるものです。
特にお勧めしたいのは三重県の松坂牛です、濃厚なビーフの味わいと甘みも特徴で日本で最も有名な和牛と言っても過言ではありません。
さらに兵庫県の神戸ビーフもおすすめです。
ステーキであれば神戸ビーフと世界がうなるほどの上質な旨味と、一度口に入れたら忘れられない旨味を感じることができます。
岐阜県の自然の中で育てられた高級和牛「飛騨牛」の特徴
「飛騨牛」とはどのような牛かご存じでしょうか。
北アルプスの広大な自然と清らかな水、そして世界遺産白川郷などでも有名な岐阜県で育てられる黒毛和牛です。
飛騨牛は以下の通り定義されています(飛騨牛銘柄推進協議会規約より)。
(1)飼育期間が最も長い場所が岐阜県、(2)飛騨牛銘柄進協議会登録農家制度にて認定・登録された生産者が肥育した牛、(3)14ヶ月以上肥育された黒毛和種の肉牛、(4)日本食肉格付協会が実施する牛枝肉格付により肉質等級5等級・4等級・もしくは3等級と格付けされたもの。
これら4つを満たしたことを協議会事務局が確認し、認定したものが飛騨牛と呼ばれます。
肉質はきめ細やかでとても柔らかく、とろけるような霜降りが特徴です。
芳醇な香りと味わいが楽しめ、色はピンク色で色鮮やかです。
「和牛のオリンピック」と言われる全国のブランド牛品評会で、「名誉賞(内閣総理大臣賞)」に輝き、日本一の称号を得ました。
同時に「最優秀枝肉賞(農林水産大臣賞)」も受賞。
最優秀枝肉賞は翌年二連覇を飾り、日本一の称号をゆるぎないものにしています。
定番人気和牛の「神戸牛」は甘みのある肉質が特徴
多くの方が好物にされているのが、牛肉でしょう。
若い方なら毎日食べても飽きないと言われる方も多く、週1回はいろんなスタイルで食べられているものです。
昨今ではオーストラリアやアメリカ産の牛肉を安価で購入できますが、和牛も人気が高くて買い求める方が多くいます。
いろんな和牛がありますが、そのなかでも定番人気の品種が神戸牛です。
簡単にここで、神戸牛について解説をしていきましょう。
まず、赤身が多いのが特徴で、低脂肪な肉質となってます。
サーロンよりも肩ロースが高級となっており、シチューやカレーに加工をして味わうのがポイントです。
そして神戸牛には甘みがあるのが最大の特徴ですが、飼料が甘さのカギを握っています。
六甲山の麓で飼育をされている品種には飼料のなかにオリーブを入れており、これが程よい弾力のある肉と甘みを持つ味わいにつながっているわけです。
赤身だと一口噛むだけで、オリーブの甘さを口いっぱいに体感することができます。
牛タンも大人気!宮城県産和牛「仙台牛」の特徴
和牛の中でも有名どころとして名前がよく挙がるのが宮城県の特産品でもある「仙台牛」です。
仙台は牛タンの街とも知られていて、仙台に行ったら必ず牛タンを食べるという方も多いのではないでしょうか。
仙台牛は国内のブランド牛の中でも最高ランクと言われていて、その口当たりの良さと柔らかさ、そしてまろやかさと溢れる豊かな肉汁は食べる者を虜にします。
そんな最高峰の和牛が育つ背景には、宮城県が誇る豊かな自然と清らかな水、そして栄養満点の稲藁があることが挙げられます。
さらには東北が持つ冬の寒さが、牛の体に脂肪を蓄えさせ、きめが細やかで上質な霜降りを実現させるのです。
あの甘くとろけるような脂肪と柔らかな赤みが育つには、生産者さんの努力と共に、偉大なる自然の力があったとは、環境に感謝してもしきれません。
肉の味には人それぞれ好みがあります。
しかし、どのお肉を選べばいいか迷った時は、仙台牛を選べば間違いないことでしょう。
和牛に関する豆知識!日本ではいつ頃から牛肉を食べるようになったのか?
多くの方が好物だと口を揃えて言われるのが、牛肉でしょう。
いまではアメリカやニュージーランド・オーストラリア産のものもスーパーで販売をされていますが、1990年以前は国産牛しか購入できませんでした。
いわゆる和牛と言われるもので、100グラムあたり200円以上もする高級食材でした。
そこでここでは簡単に、日本における和牛の歴史をご紹介します。
いったいいつから国内で牛肉が食べられるようになったのか、その答えは明治中期からです。
一般に広く普及をする前から、和牛を食している方はいましたが、それは貴族や大名といった位が高い方に限定をされていました。
明治中期以降、国内では畜産業が広まり、和牛を飼育する農家も多くなります。
そしてイギリスから食肉文化が伝わり、東京で牛鍋屋という飲食店が開業しました。
ここから広く食肉の文化が伝わり、滋養強壮に良いということも相まって、一般市民も牛肉を食べるようになったわけです。
国内で本格的に和牛が生産されるようになった時期
幕末の横浜に居留する外国人向けに、地方から牛肉が運ばれるようになり、日本最初の牛鍋屋が横浜に誕生しました。
1871年(明治4年)、明治政府は肉食を事実上許可し奨励しました。
翌年には明治天皇が牛肉を試食したことが新聞で報じられ、肉食の広まりに拍車をかけました。
そして牛鍋がまたたく間に流行し、文明開化を代表する料理となったのです。
牛鍋とは、牛肉を味噌で煮た鍋焼きや、醤油と砂糖で調味したすき焼きのことです。
こうして、奈良時代からおよそ千年続いた肉食禁止文化は終焉を迎えたのです。
牛肉の消費が拡大してきた明治20年代には、外国種と在来和牛との交配が検討されるようになります。
日清・日露両戦争による更なる消費拡大により、雑種の生産に拍車がかかります。
やがて昭和37年になると、役肉用牛を日本独自の肉専用種に変える事業が始まりました。
役肉用牛とは、農耕や運搬などの作業に使用する目的で飼う牛のことです。
この和牛維新の頃から、国内で本格的に和牛が生産されるようになりました。